生後4日目 心に響くことば
安定していた息子の状態ですが、今日面会していた時間中に、ウトウトしては血中酸素濃度が下がることを繰り返すことがありました。
激しく泣いた後、おしゃぶりに夢中になっている時、一気にミルクを飲んでいる時、などに酸素の値が下がってしまうことがあります。
今日一番悪い時は60を切る値になってしまい、新米看護師さんが、誰か呼んできて下さい!と言うのを聞いて私もめちゃ不安に。
涙が出てきてしまう始末。
その後、呼吸を思い出した息子は、目を開けて、ん?というとぼけた顔をしていましたが。
そんな中、わたし自身は明日退院することが決まり、一緒に退院できないという、全く想像していなかった展開です。
久しぶりにお会いした産科の婦長さんが、嘔吐も無呼吸も、新生児では珍しくないよ。
お産が早かったならば、それも影響しているのかもね。
安産って、早いことだけではないから。
そして、起動に時間のかかる子もたまにいるからね。
大丈夫、あとは適応していくだけだよ!
と。
こういう言葉を私は欲していたんだな、としみじみ思いました。
生後3日目 回復傾向と無呼吸発作
次の日、搾乳を持ってお隣のNICUへ。
手に点滴を付けられた息子が、オムツ一枚で保育器の中にいて、ウトウトしたり、梅干しのように真っ赤になって泣いたりしていました。
まだ数回しか抱っこもしてない時点で入院になってしまい、自分の部屋では涙が。
前回と同じように、授乳で大変になるんだろうと勝手に想像していました。
でも、実際は、直接授乳することもできずに、おっぱいを手で絞って届けて、抱っこもできない。
同じ病棟で、母子同室でいられる、授乳室にいるお母さん達が本当に羨ましい。
こんな気持ち、全く想像していませんでした。
でも、今日夫が来た時に小児科の先生に説明してもらったところ、炎症反応も標準に近づいているし、酵素の値も同じようにふつうななってきている。
原因が感染症なのか、出産時のストレスなのかは後で振り返ってからしか分からないが、数日から1週間で感染症の結果も帰ってくるので、それに従い薬をストップしていきましょう。
結果に問題があれば、脳や代謝の詳しい検査をすることになりますが、今のところ状態は良くなっているし、おっぱいとミルクを飲むことで、活気も出て来ています。
なので恐らく結果も陰性だろうと思っています。と。
無呼吸発作については、新生児では珍しいことではなく、まだ生後数日なのでよくあること、の範囲内です。
もし続くようであれば詳しく検査することになります。とのこと。
ホッとしました。
3時間ごとの搾乳で、私のおっぱいの出もよくなってきました。
うちの息子は、スピード出産で慌てて出てきてしまったので、今ゆっくりと、外の世界に適応していっているのかも、と考えられるようになってきました。
これもこの子の個性のうち、という結果で終わるといいなと切に願います。
生後2日目 初期嘔吐でNICU入院
夜の8時半ごろに無事に生まれた息子。
ただ、ひとつ気になることが。
私はGBS陽性であることが事前に分かっていたので、破水して病院に着いてからすぐさま抗生剤の点滴を始めました。
でも、お産がぐんぐんと進んでしまい、1時間ほどで生まれてしまったため、抗生剤の薬効がピークに達する前でした。
なので、綿棒のようなもので息子のおへそと耳?から検体を取られました。
その夜は息子を預けて、ゆっくりと体力を回復させました。
翌日、赤ちゃんがなかなか私のもとに帰ってこない。聞いてみると、夜中におえおえ吐いてしまったので、モニターを付けて経過観察しているとのこと。
初乳は出産直後に上げていて、その後、部屋に連れてきてくれた時にもあげたのですが、あまりガツガツおっぱいを欲しがらないというか、口に入れてもすぐ吸わずにウトウトするような、そんな印象でした。
その後、小児科の先生がきて、血液検査をしたところ炎症反応が出ていて感染症の疑いがあるのと、初期嘔吐の症状があるので、新生児の場合、原因がはっきりしなくても重症化を防ぐために直ちに治療を開始します。治療は抗生剤の点滴です。
そのため、小児科に入院という形になります。と。
もうね、お願いします。としか言えないです。
夫もいない時だったので、不安がぐっと押し寄せました。
そして、いけないと分かっているのにネット検索したり。
でも今思うと、NICUのある総合病院で産んでおいて本当によかった。
私たちのもとに来てくれた大切な息子。
可能な限り一番早いタイミングで治療を受けられたのはラッキーだったと今は思います。
39w0d 破水からのスピード出産
昼間は娘のスイミングを見に、ガシガシと歩いていく。
そして夜7時ごろ、早々にお風呂もご飯も済ませて歯を磨いていると、体のなかで小さく、プツ、という音がしたかと思うとちょろちょろ〜とパンツが濡れる感覚が。
!!コレ!破水だ!!
トイレに行くと、やはりポタポタと水が落ちる。とりあえず前のお産の残りの産褥パットをあてる。
遊んでいる夫と娘に、落ち着いて聞いてください。破水したと思います。と言うと、夫、!!!。
娘、なになに?
赤ちゃんがもうすぐ生まれてくるよ!と言うと、娘は俄然張り切りだし、病院に一緒に行くよ!一緒にいるから大丈夫だよ!と。
思えば2歳のムスメがいちばんしっかりしていたという。
すぐに義母に来てもらうよう夫が電話で要請。
と同時に私は病院に電話して、入院受付。
そして夫、タクシーに連絡し、動揺して間違った住所を言っているので突っ込む。
夜間受付をしているところに、最初の陣痛が。ウッ、あーそうだ、こういう痛さだった、と思い出す。
内診してもらい、リトマス紙で破水確定。タクシーの中でもゴボゴボ出ていたので、自分ではもう分かってました。
もう5センチ開いてるから、多分ここから2時間くらいで生まれるよー!と、偶然その夜の担当だった助産師さんはなんと3年前に娘を取り上げてくれたベテランの方でした。
LDRに入ると、隣の部屋の妊婦さんの叫び声が定期的に聞こえ、娘は、なんで泣いてるの?と言ってました。特に怖がる様子でもなく。
私がお母さんのお医者さんになってあげるね!と特別な雰囲気にテンションはマックス。
娘はまだ小さいこともあり、お産を見せたら多分怖がってしまうと思い、立会い出産めはなく、生まれた直後の赤ちゃんをみせてあげられたらなーと考えていました。
が、実際は義母が援護に来る前に生まれてしまい、私が叫ぶタイプの妊婦ではなかったので、最後まで生まれて来るところを見ていました。
そこからは、すぐに10分ごとに陣痛が来て、あんまり叫んだりしたら怖がらせてしまうだろうな、とそれだけ少し気になりながら、も、オナラが出そうなお尻の痛みに悶絶。
しかし、助産師さんの魔法の手によってさすってもらうと楽になるからほんとに不思議。
お産がフルスピードで進んで行く中、陣痛の合間に出産準備を着々と進める助産師さん。
彼女が小声で夫に、もう1時間くらいで出産になりますよ、というのを聞き、マジか!と思う。
途中、ぐわっ!子宮口がぐっと広がった感覚と痛みがあり、そのすぐ後に、もうほぼ10センチ開いてるから、いきみたくなったらいきんでいいからね!と言われる。
特にいきみたくならず、数回いきみを逃してから、でも早く産みたい!と思い少しいきんでみると、その直後、体が勝手にいきみ態勢に入る。あー!これこれ!!と前回を少し思い出す。
数回いきむと、ぐっと赤ちゃんの頭が下がって来るのを感じ、頭見えてきたよー!と言われる。でも、まだ頭出てないのか!相当痛いんだけどな、と感じる。
次のいきみで、ジリジリと頭が出て来るのを感じ、その次に、火の玉かと思うようなジリジリ感が!!
今キツイねー!ガマンのところだよ!ゆっくり息を吐くよー!と励まされ、頑張る気持ちが持ち直す。
ここがいちばん頭の大きいところだ!と把握できると、終わりが見えてきて冷静に頑張れました。
ここまで、私の姿勢は横向き。そしてこのままフリーススタイルでの出産となりました。娘の時と全く同じ。
上向くと、尾骶骨をさすってもらえなくなるので私はそれがとても嫌で。
赤ちゃん元気だからどんな向きでも大丈夫よ!と言ってもらえて心強かったです。
そして、いちばんキツイ部分を通った!と思ったら、半端ない挟まってる感が。
次で肩が出るんだな!と思い、お医者さんも到着し、夫とムスメがベストポジションに配置され、助産師さんの、どっち?どっちに回るのー?という声とともに、ヌルン!と生まれてきました!
あーやっと楽になった!早かったなー。というのが感想。
赤ちゃんはほげっ・・と少し泣いた後、私のもとに連れてこられて、背中をさすられると大声で梅干しみたいな顔して泣いていました。
娘は、大丈夫だよー!何もしないよー!と声をかけていました。
まだ濡れてる赤ちゃんを怖がったりしないんだなーと思いました。
推定体重2800gだったのに、実際は3458gもありました!
38w6d 思えばこれが最後の検診
先週のうちに生まれなかったなーと思いつつの検診。
再度内診してもらうも、状況は1週間前と変わらず。
今日から意識して毎日歩こう!と思いつつ帰宅。
赤ちゃんの推定体重も2800gを少し変えたくらいで変わらず。
37w6d 柔らかい子宮口
助産師健診。
週数も週数なので、内診させてくださいねと言われ見てもらうと、子宮口はまだ1.5cmから2センチしか開いてないけど、だいぶ柔らかくなってる。
陣痛が来たら進むの早いと思うから、早めに連絡して病院に来てね!もう近いよ!と言われ、ぐっと出産がリアルになる。
なかでもう頭に触れるからね!だって!
推定体重は2800g!
うおー!とオットに連絡すると、頭に触れるってもう出てるってこと?!とパニクった電話が。いえ、そういうことではないのだ。
部屋の片付けやらなんやら、やりたくなくて後回しにしてたことを少しでも片付けなきゃ、という、気持ちがむくむく。
2年前のコウノドリをアプリで見出してしまい、毎回毎回デトックス気味にひとりで大泣き。
出産に、当たり前はない。
身にしみる言葉。
もう、外でも生きていける命をお腹に入れて生活することが正直怖いと思う時もあって、できれば早く、無事なうちに、トラブルのないうちに出してあげたい、と感じることも。
でも、この子はこの子で、きっと自分のタイミングもあるんだろうな、とも感じたり。
とにかく、事故にあったりしないように、そして少しの変化にも気付けるように、心がけている最近です。
36w6d NSTを受ける
ついにいつ生まれてもよい、と先生の口から!
そしてNSTを受けてきました。
娘の時の経験から、読みたい本を持っていきリラックスして受けられました。
赤ちゃんは、ぐいぐいと動いたり、途中で寝たり、と自由気ままに。
胎動が穏やかになってくる時期、と言われていますがうちの子は引き続き激しく動きまくってます。
娘の時のマタニティダイアリーを読み返してみても、同じように最後まで胎動が激しかったので、今度もそうなのかも。
でも、胎動があることが元気な印。安心材料なっています。
NSTの結果を見た先生が、がっつり張ってるねー!と。
でも、もういつ生まれてもいい時期に入るから、問題ないです。とのこと。
よかった!
もうお腹はぱんぱんで、ご飯を食べても張るし、おしっこが溜まっても張る。
歩いても張るし、胎動が激しくても張る。
いつ生まれてこようと思ってるのかなぁ?
ここまで来た今でも、ほんとに新しい赤ちゃんがうちに来ることがリアルに感じられないという、不思議な気持ちです。